クラップスというカジノゲーム

クラップスとは

クラップスというのはサイコロを2個を用いるカジノゲームの一つです。
元々サイコロだけを用いるゲームというのはそれこそ丁半ゲームのようなものを除けばあまり一般的ではありません。

双六にしても麻雀にしてもよくサイコロを用いますが、あくまでサイコロはゲームの脇役であり、ランダム性を付与するという目的のためだけに用いられることが多いです。

そんな中で、クラップスはサイコロが完全な主役であり、そのために特に日本ではその名前さえ聞いたことがないという人が多いのが実情です。
しかし、カジノゲームの中でサイコロを用いるものとしては世界的には最も有名なゲームです。

 

1.クラップスのルール

クラップスのルールですが、確かにお世辞にも簡単とは言えないでしょう。
全く何も知らない人がルール説明を聞いても何のことか見当もつかないという人がいても不思議ではありません。

しかし、ゆっくりと考えればさほど難しいものではありません。
実際のカジノにおいて、サイコロを振るのはディーラーだけではなくプレイヤーも振ることができるケースがありますが、別に誰もルールブックを参照したりなどしていないことからも分かるとおり、慣れてしまえば思ったほどには難しいものではありません。

●2個のサイコロの合計数

ルールの根幹部分だけを取り出していえば、クラップスでは、2個のサイコロの合計数が問題となります。
知ってのとおりサイコロ2個の出目の合計は2から12までの範囲となり、その中でも中間の7が最も出やすく、2や12は最も出にくい目です。

そして、1回目に投げたサイコロ2個の出た目の合計がそのゲームでの場の目という扱いになり、2回目以降、その場の目を出せば勝ちになる一方、7が出ると負けになるというのがこのゲームの最も単純な説明になります。

場の目を出すか、それとも7が出るかの勝負となり、決着がつくまで何回でもサイコロを振り続けることになるわけです。
さほど難しいルールではないと分かるでしょう。

 

2.サイコロ2個の合計は7が最も出やすい

ですが、これだけのルールではあまりにも単純すぎることは小学生でも分かります。
第一、サイコロ2個の合計は7が最も出やすいと分かっているわけです。

場の目がどんな目になるかは偶然によりますが、最も出やすい7を出した場合には負けになると決まっているのでは、クラップスは一方的に不利なゲームと切り捨てられても仕方がないでしょう。

あるいは、1回目に7が出ることにより、場の目が7となってしまった場合はどうなるのかといった疑問も生じます。

もちろん上に書いたのはルールの根幹部分だけであり、これだけがルールではありません。
実は、1回目のサイコロの出目についても、それが場の目になるということだけではなく他のルールもしっかりと定められているのです。

 

3.1回目で7か11が出ればその場で勝ちになる

それは、1回目で7か11が出ればその場で勝ちになるというルールです。
一方、2か3か12が出ればその場で負けになります。

これらのケースでは、場の目を決める必要がそもそもありませんし、当然、2回目以降のサイコロを振る必要もありません。
勝敗はその場で決着するのです。

1回目でこれら以外の数字が出た場合に限って、その数字が場の目になり、2回目以降のサイコロが振られるというのがクラップスのより詳細な説明です。

これで例えば場の目が7になることはあり得ないというのが分かるでしょう。
1回目で7が出ればその場で勝ちなのですから、場の目が7になることはそもそも発生しないわけです。

また、確かにサイコロ2個の合計は7が最も出やすいために、場の目が何であろうとも2回目以降はどうしても負ける可能性のほうが高くなるわけですが、その分、1回目の7は勝ちになるということでうまくバランスを取っているということでもあります。